自火報①では、火災受信機(制御盤)を中心にコメントさせていただきましたが、今回はその周辺機器について、知っていたほうが有事に役立つものをご説明させていただきます。
添付写真の機器はご存じでしょうか?この機器は、室外表示灯というもので、火災発見時に大変有効なものとなります。どういうものかと言いますと、この室外表示灯が、写真のように赤く点灯している場合は、そのお部屋の中の感知器が作動しているということを指しています。
よって、火災ベルもしくは非常放送が鳴動し、現場確認に行った際は、このランプが点灯しているかどうかを確認することで、火災発見の時間をショートカットすることができます。ぜひ覚えておきましょう。ただし、この室外表示灯は、残念ながら全ての建物に設置されているわけではなく、主に下記の用途に限定されていることも知っていただきたいと思います。
①介護施設のご利用者様のお部屋
②宿泊施設の宿泊するお部屋
③アパート・マンションの入居者様の正面玄関
上記に該当しない施設の方で、高性能な火災受信機(R型)が設置されていない場合は、火災発見における建物チェックルートなるものを確立していたほうがよいかもしれません。ただし、優先は人であることを意識して確立することをお勧めします。
消防設備士全8種類取得者 卯野 陽平
消防