続いて紹介する消防設備機器は、消火器です。皆様方にとって、一番身近なものではないでしょうか。私も、祖父が消火器屋を創業したおかげで、今の消防設備業の道へ進むことができました。皆様方も消火訓練などで使用方法をご存じだと思いますが、我々の訓練で、説明するポイントを箇条書きさせていただきます。

①火災箇所の火の高さを確認する　※1.5ｍ以内（目の高さ）での使用を推奨　安全確保が大事
②火元から3～5m距離を取る　※距離が近いと、放射の勢いで火が自分に向かってくる恐れがあり危険
③黄色のピンを上に抜き、ノズルを外し、火元に向かって放射する　※炎にかけても意味がありません
④放射時は、ほうきを掃くように、左右に振りながら、火元に放射する　※効果的に消火できます
⑤燃えているものが木材、段ボールなどの場合は、再発火する可能性があるので、水をかける　
※粉末消火器は、冷却作用がないため、内部で燃え続けている深部火災に注意

最近は、建物自体が燃えにくい素材が増えたために、有害な煙が発生する頻度が高くなっております。消火活動時は、十分気をつけなければなりません。
消防設備士全８種類取得者　卯野　陽平