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消防設備機器 その1【火災通報装置】

消防設備機器 その1【火災通報装置】

今回は、数多くある消防設備機器の中で、火災通報装置という機器の説明をさせていただきます。この機器の特長としては、ボタン(119・火災通報)を押せば消防署へ直接通報し、登録されたメッセージにより、住所・建物名称・代表電話番号が流れるというものであります。また、介護施設や宿泊施設などは、自動火災報知設備と連動して、自動通報するものもあります。もし、建物にこの火災通報装置が設置されているのであれば、有事の際は、できるだけ早く通報するようにしましょう。また、火災通報装置が設置されていない場合は、固定電話もしくは携帯電話から119番通報することで、最寄りの消防へ通報することができます。使用方法は、ボタンを押した後に、メッセージが流れ、その後に逆信(消防からのコール)がかかりますので、受話器を上げることで、通話ができます。消防署員からの問いかけに対し、答えていく形となります。この機器の運用における注意点は、もしアナログ回線を使用している場合は、ひかり回線に切り替えた時に、消防との音声通話ができなくなる症状が出ますので、気をつけましょう。ひかり回線をそのまま利用する場合は、ナンバーディスプレイの解約やUPSの新たな設置などが必要となりますので、ご注意ください。
当社は、消防訓練の立会指導をさせていただきますが、一般の方が有事にできることは限られています。よって、冒頭にも触れましたが、できるだけ早く消防へ通報し、現地対応していただくことを関係者が認識することがとても大事であります。

消防設備士全8種類取得者 卯野 陽平