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救命処置 その1【救命講習とAED】

救命処置 その1【救命講習とAED】

今回は、応急手当の中で、心臓や呼吸が止まった時に行う救命処置についてコメントさせていただきます。弊社は、防災士試験に伴い、救命講習を受講し、現在、作業員全員が上級救命講習を受講することにしております。そして、その講習を受講したことで感じた課題が二つありました。
一つ目の課題は、救命講習の普及であります。救急車の駆け付けが一般的に約9分かかるが、脳への血液が止まる許容時間は3~4分で、その時間をオーバーすると正常な回復が困難であると教わりました。この現状を考えると、その場に居合わせた方が、応急するかしないかがとても重要であることがわかります。よって、より多くの方が普通救命講習、願わくば上級救命講習を受けて、より深い知識を得ていただきたいと思います。
二つ目の課題は、AEDの普及です。救命講習を受講して感じた不安は、AEDを持ってきてほしいと依頼された場合、短期間でその場に持ってくることが可能なのかということでした。公共施設などのAEDが設置されている場所ならともかく、建物外で起きた場合は、どう対処したらよいのかと感じます。弊社は、作業車にAEDを搭載しておりますが、決して万全とは言い切れません。より多くの方が、AEDをお持ちになることが、安全性が高まり、より確実な救命処置に繋がります。
救命講習は、消防署で無料で受講でき、AEDは、1台あたり月4000円程度でリースできます。
救命講習とAEDの普及にご理解を得て、行動に繋がることを願います。
上級救命講習者 卯野 陽平