防災

防災知識 その2 【避難所・場所】

防災知識 その2 【避難所・場所】

防災知識 その1で避難情報に関してコメントしましたが、その2では、避難所や避難場所についての知識を共有できればと思います。各避難スペースについていくつか列挙していきます。

①避難所:被害を受けた、もしくは受ける可能性がある方が一定期間生活するための施設。公民館、学校などの公共施設が中心となります。

②一時(いっとき)避難場所:火災拡大時に一時的に身を守るために避難する小規模なオープンスペース。公園、神社や学校の公園などが指定されています。津波が想定される場所ですと、鉄筋コンクリートの3階建て以上の民間ビルを、津波避難ビル(津波時一時避難場所)としている場合もあります。

③広域避難場所:大規模火災での輻射熱から身を守るための大規模なスペース、施設。10ヘクタール以上の大規模な公園や大学、スタジアムなどが指定されています。また、都市部では帰宅困難者の避難場所としても用いられるケースもあります。

④福祉避難所:災害時に配慮を必要とする高齢者、障害者などの要配慮者が滞在する避難所。一般の避難所、老人福祉施設、障害者支援施設、児童福祉施設、宿泊施設などがその対象となりますが、災害時の電源確保のための非常電源の必要性など、指定福祉避難所としての整備が求められています。

災害に見舞われたときに、どういう避難所や避難場所への避難が適切か、またいくつかの避難ターゲットとそのルートをイメージしておくことがとても大事だと思います。ぜひ自治体のハザードマップなどをご覧になっていただきたいと思います。
防災士・防災介助士 卯野 陽平