BCP策定 その5において、経営方針と連動した対策実施計画を作成されたと思います。BCP策定 その6においては、非常時における対応計画を作成します。作成のポイントとして、どのような事象をトリガーとして、災害対策本部を立ち上げ、事業継続戦略を発動するのかです。このトリガーを明確にすることがとても大事です。次に、初動対応(緊急)、事業戦略対応(現地復旧、代替等)における体制、役割、手順を明確にしなければ、組織としてうまく機能することはできません。また、指揮者不在による権限委譲のルールも決めなければならないでしょう。この非常時における対応は、計画書、体制・役割表、手順書、行動マニュアル、チェックリストなど多岐に渡り、それぞれの部署によって、内容も変わってきます。よって、各部署にもBCP担当を設置し、組織全体としてBCPの策定に取り組まないと実効性の高いBCPを策定することはできません。非常時の対応計画作成をトリガーとし、組織全体にBCPを浸透させることをお勧めします。
BCAO事業継続管理者 卯野 陽平
BCP