BCP策定　その９において、点検と是正措置を実施されたと思います。BCP策定　その１０においては、経営者による見直しと改善を実施します。先ずは、BCP内部監査部門を設置し、BCP策定におけるプロセスを客観的に評価し、経営者に報告を行う仕組みを作ります。次に、経営者は、経営方針、経営戦略と照らし合わせながら、BCPを見直し、是正すべき課題を抽出します。そして、その課題から、必要な要素・資源への改善指示をします。その改善内容が次のBCPに反映されることで、BCPがブラッシュアップされます。また、BCのPDCAサイクルが回ることで、マネジメント管理も機能することになります。BCPの最終責任者は、経営者です。経営者の深い関わりなくしては、より良いBCPにすることは不可能です。経営方針や戦略とBCPの整合性、要素や資源への適切な投資など経営者として的確に判断しながら、会社のレジリエンスを高めていきましょう。
BCAO事業継続管理者　卯野　陽平